まず、クレジットカードを発行形態別に分類しますと、プロパーカード・提携カード・ハウスカードに分類されます。
プロパーカードはクレジットカード会社が直接発行するクレジットカードで、プロパーカードはクレジットカード会社にとっては最も安定した会員数を確保できる重要なカードと言えます。また、利用者にとっては最もステータスの有るカードと言えます。
次に提携カードは、クレジットカード会社が企業と提携して発行するカードです。
企業にとってはコストを掛けずに手軽に自社ブランドのカードが発行できるメリットがありますし、利用者にとってはクレジットカード会社と提携企業の両方のサービスやポイントを受けられるメリットがあります。
ハウスカードは、流通系やガソリンスタンドなどが発行しているクレジットカードで、発行した企業の店舗やグループ会社の店舗でしか利用できないカードです。
次に業種別の発行枚数を見てみますと、大手銀行・地方銀行・信用金庫などの銀行系が1億3,491万枚、デパート・スーパー・コンビニ・量販店・航空会社・鉄道会社・インターネットショッピングモールなどの流通系が1億383万枚、信販会社・クレジット会社などの信販系が4,253万枚、自動車会社・家電などのメーカー系が1,295万枚となっています。
そして、これらの銀行系や流通系や信販系やメーカー系のクレジットカードが、5大国際クレジットカードブランドとタイアップして様々な特徴を持ったクレジットカードが発行されています。
クレジットカードの5大国際ブランドは、JCB、Visa、MasterCard、AmericanExpress、DinersClubです。
まずJCBカードは日本初の国際ブランドで、5大国際ブランドの中で唯一米国系以外のクレジットカード会社と言えます。そのため、JCBカードは東南アジアでは強いカードですが、世界的には欧米5大ブランドのなかで劣るカードであることは否めません。特に、アメリカでは取り扱っていない店が多いことは事実です。
VisaカードとMasterCardは2大国際ブランドですが、日本でのシェアはJCBの次の2番手クラスです。2つのカードは銀行系・流通系・信販系の会社との提携が多いことで知られています。
AmericanExpressカードは当然アメリカでは最強のクレジットカードですが、加盟店が多いこととグレードに合わせて用意された豊富なサービスが特徴のカードです。
DinersClubの全てのカードのグレードはゴールド以上のグレードです。従って、審査が厳しいことで有名ですがカードのステータスは最強と言えます。
そこで、様々な特徴のあるクレジットカードの中から自分に最適なクレジットカードの選び方として次の様な切り口でのカードの絞り込みをお奨めします。
「カードの使い勝手」から見たカード選択のポイントは以下の通りです。
「普段の買い物やポイントを重視する」
「マイレージを貯める」
「モバイルを中心に交通・生活を幅広くカバーする」
「家電やカーライフを重視する」
「海外旅行を重視する」
「ビジネスパーソンとしての使い勝手を重視する」
「カードのコスト」から見たカード選択のポイントは以下の通りです。
「年会費無料」
「ポイントシステムの充実」
「国際ブランドの特典」
「付帯保険」
「電子マネー」
まず、「カードの使い勝手」はカード利用者の職業や年齢・性別・ライフスタイル・趣味などによって、ご自分にとって便利で最適なクレジットカードが自ずと決まってきます。
次に「カードのコスト」は年会費有料の場合は、その金額に見合ったサービスを受けられるか否かが選択のポイントになります。
また、ポイントシステムは利用者のカードの利用頻度がポイントになります。例え、還元率が高いカードでも使わなければポイントは貯まりません。
次に、Visa・MasterCard・JCB・AmericanExpress・ DinersClubのどの国際ブランドを選ぶかです。海外のどんな所での利用が多いのか等を考慮すると、国際ブランドを選ぶポイントが見えてきます。
更に、付帯サービスです。国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険、空港ラウンジの利用などでの付帯サービスの細かいチェックが欠かせません。
そして、最後のポイントが電子マネーです。今やクレジットカードと電子マネーは切っても切れない一体関係です。クレジットカード自体が電子マネーとして使えるカードや、クレジットカードから電子マネーにチャージすることでポイントが貯まるカードや、貯まったポイントを電子マネーにチャージできるカードがお得なチェックポイントですが、普段使うコンビニ等のお店との相性も大事なポイントです。
この様な切り口から最終的に2枚のクレジットカードに絞って、1枚のメインカードと1枚のサブカードとして選んで見ては如何でしょうか。
メインカードにはカードの使い勝手とコストの観点から自分が最も重視する点が最強のクレジットカードを選び、サブのカードは趣味を充実させるカードを選ぶことが長続きの秘訣と言えます。