キャッシュレスで便利に利用出来るクレジットカードですが、便利な反面、カードの盗難やあるいは「スキミング」や「フィッシング詐欺」と呼ばれるカードデータの抜き取り犯罪などが多発しており、注意が必要です。
◆スキミング
スキミングとはスキマーという装置でクレジットカードの顧客情報を盗み取ることで、最も初歩的な手口はカードを一時的に盗んでスキマーで顧客情報を盗み取ります。また、より組織的なスキミングは商店・ホテル・レストランなどのレジのクレジットカード読み取り装置内に、カード情報を不正に記録・送信・中継する部品を組み込みカード情報を盗み取る手口です。
◆フィッシング詐欺
また、フィッシング詐欺とはインターネットのホームページやEメールを使って、クレジットカードや銀行のキャッシュカードの顧客情報や暗証番号を盗み取る犯罪です。 多くの場合、フィッシング詐欺は会員制ウェブサイトや有名企業を装って「新規サービスへの移行のための登録内容の再入力」や「ユーザーアカウントの有効期限更新」などの通知を送り、クレジットカードの顧客情報やキャッシュカードの暗証番号などを盗み取る手口です。
クレジットカードを不正利用されないためには次の様なことに注意する必要があります。
■クレジットカードを他人に貸さない
クレジットカードの利用規約で、カードは他人に貸与してはいけないことになっています。しかし、現実的には、家族間ならまだしも友人や知人を信じて貸与する人は結構います。その時にクレジットカードの番号や有効期限を記録され不正利用に繋がるケースが報告されています。
■暗証番号に気を付ける
クレジットカードの暗証番号は、生年月日や電話番号や住所などの他人が推測し易い番号は避けて、自分だけにしか解らない番号を選ぶことです。また、ICチップ入りのカードを選びクレジットカードやキャッシュカードは常に身体から離さないことを心掛けるとよいでしょう。
■海外でのカード利用に注意する
海外のホテルではIDカードの代わりにクレジットカードの提示を求められます。この場合、自分の目の届く範囲でクレジットカードの決済をして貰うことが肝要です。カードの提示を求められたら「Why?」と聞く位の心構えが必要です。また、海外では信頼できる店以外では現金を使う方が安全と言えます。
■安易にセーフティボックスに預けない
ホテルの部屋に備え付けのセーフティボックスやフロントのセーフティボックスも100%安全とは限りません。ボックス内のカード情報を読み取る装置もあるからです。そのためにスキミング防止用のカードケースも販売されていますが、それよりも肌身離さない方が安全です。
■ネットカフェなどでの利用を控える
インターネットカフェやホテルのロビーのパソコンなど、不特定多数の人が利用するパソコンでカード情報のやり取りは危険です。大事なカード情報のやり取りは出来ればインターネットやFAXは避けるべきです。特に、海外とのやり取りの場合は、電話の方が安全です。
■カードの枠を必要最低限にする
クレジットカードの利用限度額がステータスの時代は終わりました。今は、「このカードは月に1,000万円まで使える」と言っても誰も驚きません。ですので、必要の無いクレジットカードの限度額やキャッシング枠は、減らす方が無難です。また、付き合いで作ったカードなどで、全く使っていないカードも問題です。安全に対する注意を怠る可能性があるからです。この様なカードには直ぐにハサミを入れることをお奨めします。